特別賞:レッドブル・ホンダ F1
私がF1を見るようになったのは、ミカ・ハッキネンとミハエル・シューマッハがチャンピオン争いを始めた1998年頃だったと思います。20年以上毎年見ていますが、今年でホンダF1はF1から撤退することが決まっており、これが最後のレースでした。
ホンダにチャンピオンを獲得してほしいと願う日本人は多かったと思いますが、F1 2021年アブダビグランプリのラストラップは最も衝撃的な幕切れとなりました。このラストラップは個人的に今年最も興奮したシーンと言っていいと思います。
7回のワールドチャンピオンを保持するルイス・ハミルトン(メルセデス)と初のチャンピオンをかけて戦うマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が、同ポイントで並んで迎えた最終戦。先着した方がチャンピオンという中で、ファーストラップで前に出たルイスが圧倒的なペースでラスト5周までレースを支配し、このままチャンピオン獲得かと思われたところで、1台のマシンがウォールにぶつかってクラッシュ!
クラッシュしたマシンを撤去するためにセーフティカーが先導して整列しなおす展開となり、2位のマックスとの差がほぼなくなり、ラスト1周でレース再開。セーフティカー導入が決まった時点でフレッシュなタイヤを履き替えたマックスが、使い古したタイヤを履いたルイスをターン5でインからパスして首位に立ちます。
その後の長いストレート2本、スリップストリームを使って追いすがるルイスを振り切ってそのまま優勝し、大逆転での初のワールドタイトルを獲得するという劇的な幕切れだったのです。
チャンピオンが確定した今でも激しいやりとりがSNS上でも交わされているくらい、この最後の5周のレースディレクターの判断は物議をかもしていますが、レッドブル・ホンダとマックス・フェルスタッペン、そしてセルジオ・ペレスがチーム全体で最後まであきらめずに食らいついたところから生まれた幸運でした。
もし彼らがレースを途中で諦めて、ルイスとマックスのタイム差がもっと開いていたら、ルイスもセーフティカー導入時にフレッシュなタイヤに履き替えて、ラストラップでのマックスのアドバンテージはなかったでしょう。ホンダF1のラストイヤー、ハラハラドキドキの1年間に敬意を表して特別賞としました。
コメント
やっぱり、電源強化が1番効きますね。
また、コンセントboxは制震材は少なめにしてますが1~2年後の事を考えていい塩梅にしました。
青フォレさん、コメントありがとうございます。
そうですね、電源工事は一見高価に見えますが、電源強化は機器を交換するよりずっとコストパフォーマンスに優れますね。