また新4K衛星放送に対応した4Kチューナー内蔵のブルーレイディスクレコーダー国内初の機種として発売されたPanasonic DIGA DMR-SUZ2060(DMR-SCZ2060)はACASチップというB-CASカードに代わるチップ(ACAS)を内蔵しているのでB-CASカードスロットもありません。
B-CASカードは2038年問題といわれるセキュリティの脆弱性を抱えており、新方式への移行とともにカードそのものを廃止する方向になりつつあるようですが、新4K/8K放送対応が今後のレコーダーには標準搭載されていくことになると、もうB-CASカードは消え行く存在なのかもしれません。
しかし内蔵チップ型のレコーダーが主流になってしまうと、そのレコーダーが壊れたときに契約している有料放送を見ることができないという状態になりかねません。私のようにF1を生放送で見るために契約している立場からすると、そうした状況は避けなくてはいけません。
こういった故障が発生した場合にあくまで緊急時ではありますが、B-CASカードを他のレコーダーに移し替えて、暫定的に視聴するということができる点において、カード型というのは融通が利くので助かります。
現状はスカパー!4K総合を試聴するために、スカパー!光プレミアムのカードに有料放送の契約がまとまってますが、できるならB-CASカードのまま契約をして、緊急時にも視聴できるようにしておきたいものです。しかしいくらB-CASカードで契約をしていても、それに対応したレコーダーがなければ意味がありません。
B-CASカード対応レコーダの確保
スカパー!を契約しているのはF1を視聴するためであり、放送しているフジテレビNEXTが、4K化しないのであればB-CASカードに戻す可能性があります。その場合はレコーダー側のB-CASカードに契約を移行することになりますが、前述したとおり対応レコーダーは7年前に購入し、酷使し続けたものしかありません。現在のテレビよりも故障の確率は高いでしょう。
今後もB-CASカード対応レコーダーの販売が続けばいいですが、東京オリンピックに新4K/8K放送を普及させる流れからすると、新製品は高級機から順番に徐々に内蔵チップ型へ変わっていってしまい、B-CASカード搭載型のレコーダーはエントリーモデルだけになってしまうのではないかと思っています。
今すぐというわけではないでしょうが、12月から始まった新4K/8K放送を受けて、各社対応チューナーを外付けで販売し始めていますし、東芝は先行して内蔵製品を発売していますので、2019年春モデル辺りから国内メーカーのハイエンドモデルは全部チップ内蔵型に置き換わるかもしれません。
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