そして今年のタイトル争いは昨年から始まっていたように思えます。
タイトルへの布石は昨年のタイトル確定後から
昨年のタイトル確定後から、ルイス・ハミルトンは気の緩みからか、ニコ・ロズベルグにレースにおける主導権を引き渡してしまい3連敗で終え、これによって自信を失いかけていたニコ・ロズベルグへ自信と勢いを取り戻させてしまいました。ここでしっかり追い討ちをかけていれば今年のタイトルはルイス・ハミルトンのものだったでしょう。
また、今年彼ら二人を担当するエンジニアが数名入れ替わったといわれています。今年の最終戦を前にした報道記者などからもそのことについて質問が飛んでいて、ニコ・ロズベルグは真実を語らず煙に巻きましたが、そのコメントにルイス・ハミルトンは納得せず「何年か経ったら、本を出すから買って読んでよ」とコメントを残しています。
真相は現時点ではわからないのであくまでも私の推測でしかありませんが、おそらくエンジニアの交代劇はニコ・ロズベルグが昨年まで泣かされたマシントラブルを起こした原因を自分から遠ざけるために、ルイス・ハミルトンのエンジニアと交換させる駆け引きがシーズン前にあったのだろうと思います。
ニコ・ロズベルグは普段からの犠牲や努力に加え、メンタル面での成長、ルイス・ハミルトンの気の緩み、マシントラブルという「運」をも味方につけるための駆け引き、彼に出来ることは全てやり尽くして望んだシーズンだったのでしょう。
そしてルイス・ハミルトンを打倒してのF1ドライバーズタイトル獲得という夢は、
人事を尽くして天命を待ち、運を味方にしてもなお、ギリギリで手に入れることが出来るもの
だったのでしょう。「天才」との差をいろいろなものを犠牲にして努力をして必死に埋めてきた結果であり、私はどうしても越えられない壁を、努力でもって神様をも味方につけて打ち破る、そんな姿が見たくて応援していたのだと思います。
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