マクラーレンの実力だけでは届かない
マクラーレンのシャシー性能は上位3チームに次ぐレベルといわれていて、エンジンを他社に乗り換えることもオプションとして検討しているといわれてはいますが、実際のところフェラーリ、メルセデス、ルノーのエンジンのいずれの供給を受けてもホンダのようにシャシーに合わせて作ってくれるわけではありません。
マクラーレン側が設計をエンジンに合わせるしかなくなりますが、そうなった場合、エンジンから引き出せるパフォーマンスが同等ではない以上、シャシー性能だけでメルセデスAMGやフェラーリを超えなければ勝てるマシンにはなりませんから、ホンダと決別すれば勝てるという単純なものではありません。コースの得手不得手で1勝や2勝はできてもチャンピオン獲得という目標には届かないでしょう。いいエンジンといいシャシーが必要なのはもちろん、両者の相乗効果が必要です。
フェルナンド・アロンソは1つや2つ勝つことを望んでいるわけではないのですから、フェルナンド・アロンソがF1に残留するということを前提とすれば、結局マクラーレンに残留するのが濃厚だと思っています。
来年へつながる明るい展望を
しかし問題はホンダが来年のエンジンパフォーマンスの展望をみせることができなければ、フェルナンド・アロンソは愛想をつかせてインディカーレースに身を投じるかもしれません。ル・マンへの参加も考えるでしょう。
ホンダはスペック3のエンジンを投入して、ハンガリーグランプリはサーキットの特性もあって良好な結果を残して夏休みに入ることが出来ました。フェルナンド・アロンソもそれなりに良い結果をもって夏休みに入ったことで、フラストレーションの軽減にはつながったかもしれませんが、F1の夏休みのルールに縛られないホンダは悠長に夏休みをとっている暇はないでしょう。
フェルナンド・アロンソを残留させるためには、次戦ベルギーグランプリとその次のイタリアグランプリで、スペック4を投入してアロンソに明るい展望を見せることが大切です。
できれば私もルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテル、フェルナンド・アロンソという現役最強クラスの三つ巴のチャンピオン争いが見られることを願っています。
だって三つ巴が一番盛り上がりますからね。
※本記事のF1に関する画像は全て”http://f1-gate.com/”より引用しています。
Her-
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コメント
Herさん、こんにちは。
気付けばF1も夏休み、ニュースとなれば来年の動向がメインです。
アロンソは本当に最後のチームとしてマクラーレンを選んだと言えます。
私は現役最強の称号を疑いませんが、ミハエルと違って「チーム・アロンソ」を作らなかったのが仇となっている気がしてなりません。
ホンダがどうであれ、来年ルノーに乗るのもいいアイデアとは思えません。
勿論必死で開発にも力を注いでいるでしょうが、パワーユニットそのものは自分ではどうしよyもない故の苛立ちなのでしょう。
2年半経ってホンダだけのせいでない事は分かってきたものの、1度冷えた関係の埋め合わせは要らぬ労力でしかありません。マクラーレンの本当の弱さは高すぎるプライドなのでしょう。
我々ファンは単純に面白いレースが観たい!これに尽きます。
三つ巴、波乱、チーム内のゴタゴタ。荒れれば荒れる程観客は湧くのです。
やってる側は気が気じゃないでしょうけど(*゚∀゚*)
WECもDTMも主要メーカーの撤退で来年どうなるやら。
本気でインディ行っちゃうかも?しかもシボレーに乗ってたりして。
どちらにせよアロンソから目が離せないおいけでありました。
おいけさん、コメントありがとうございます。
そうですね、ルノーに行ってもすぐに勝てるわけでもないですし、上位3強のドライバー入れ替えがなければ、選択肢がないというのが現状ですからね。
アロンソの苛立ちはパフォーマンス的なところもあると思いますが、もう時間がないという焦りもあるでしょうし、現役最強にふさわしい車に乗せてあげたいですね。
マクラーレンのあのヒステリックな対応は見ていてとても残念です。株主などへの言い訳の部分と俺たちは頑張っているというアピールの部分が混在しているのでしょうけど、第三者の目には負け犬の遠吠えのように写ってしまいます。
ハミルトンとロズベルグのやりあいもアレはアレでおもしろかったんですが、やっぱり複数のチームのドライバーにチャンピオンのチャンスがあるシーズンは盛り上がると思うので、マクラーレン・ホンダとアロンソにはぜひ上位にいてほしいですね。F1からアロンソがいなくなるのは寂しいですから。