ノクティスの幼少期を描いたEPISODE1とEPISODE5
ノクティスが旅の間中使っている「レガリア」という車があります。この車は数十年前に父親が旅したときにも使われていた王家の車で、帝国に祖国を奪われ。王である父親を殺されたノクティスにとってはレガリアは形見となります。
ストーリーを進めていくと、レガリアを帝国に奪われる状況に陥りますが、普通なら別の車を用意して旅を続ければいいと思うような場面でも、レガリアを取り返しにわざわざ敵地である基地の中へもぐりこむリスクを犯してまで取り戻そうとするほど大切な車です。
また、帝国へ突入する際に、レガリアが破壊され乗り捨てていかなくてはいけない状況になり、煙を吹いて動かなくなったレガリアを振り返って「守ってくれてありがとうな、親父」といって帝国へと突入していくシーンが出てきます。
体験版などをプレイすると、さらによくわかりますが、レガリアという車はこの物語で、ノクティスにとって、自分が大好きな父親と一緒にいられる場所であり、守ってくれる父親の象徴として描かれています。
ゲームをしていても、ノクティス王子は、王家の人間、将来の王となることに葛藤がありながらも父親を尊敬していて、一般的な息子が抱く親父への反抗心のようなものが、あまり強くないように見えます。
その父親を尊敬する存在として、安心感を与えてくれる場所となっていった背景を描いているのがEPISODE1と5(主に5)になります。EPISODE全体にノクティスの父親へ対する気持ちはところどころに描かれていますが、EPISODE5で描かれているのは、自分が父親に愛してもらっていたという確かな記憶です。
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