刀~温故創新~4K Katana Project
その番組は「刀~温故創新~4K Katana Project」です。
刀鍛冶 吉原義一によって生み出された1本の日本刀が、刀匠、研師、白銀師などさまざまな職人の手によって一振りの刀として完成していく様を4Kの高解像度カメラで撮影し、本来の武器としての役割から、美術品として人々を魅了する日本刀の世界に迫るドキュメンタリー作品です。
この番組を見ている最中、学生時代に見せていただいた実物の日本刀の輝きや重さを思い出しながら見ていましたが、4Kで撮影された、玉鋼に火入れをしているときの加熱されて燃えるように輝く金属の輝きや、日本刀の美しさにただただ見とれてしまって時間が過ぎました。
この番組のいいところは、いわゆる日本刀製作のいわゆる主役となる刀鍛冶だけではなく、分業化されている他の業種、各職人の仕事にも密着して、1振りの刀ができるまでを追っているところです。
- 村下:玉鋼をつくるたたら製鉄の責任者
- 鞘師:刀の鞘を作る職人、刀身の保護と周囲への安全を確保
- 研師:刀を研ぐ職人、刀の美しい輝きは研師の腕次第
- 柄巻師:刀の持ち手の部分の紐などを巻く職人
- 白銀師:刀の根元にある鍔や鞘に触れるのを防ぐはばきなどを作る職人
- 塗師:柄や鍔に装飾を施す職人
日本刀は刀身だけではなく、こうした各部品全てをあわせて1つの芸術品ですから、それぞれに高い技術が必要ですし、技術が記録として残ることの大切さと、こうした番組で認知が広がることは技術の継承のためにも意味があると思います。
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