2022/1/20不定期更新に変更します

2017年に視聴した作品(映画、ドラマ、アニメ)良かった作品は…

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一番ハマッたのは…四月は君の嘘

そして2017年に見た作品で一番ハマッたのは「四月は君の嘘」でした。アニメは2014年秋から放送されたもので、原作は2011年から2015年にかけて月間少年マガジンに掲載された新川直司による漫画です。

私は月間少年マガジンを読んでいた時期があり、途中、というか終わりの方から四月の君の嘘は読み始めました。ですから終わりの落ちは知っていて、アニメで始めて最初から見たわけですが、結末を知っているだけに見ているだけで切ないのです。

この作品は簡単に言えばラブコメ青春漫画なわけですが、この作品のいいところはクラシック音楽をメインにしてピアノとバイオリンを演奏する天才少年少女たちの物語であるという点です。

母の死をきっかけに、ピアノが弾けなくなった有馬公生という少年が、ある日幼馴染みの澤部椿に紹介された宮園かをりとの出会いを境に、演奏家として再起していくストーリーですが、結末がとにかく切ない。

クラシック音楽と記憶の結びつき

クラシック音楽は私は頻繁に聞くことがありません。私はどちらかというと音楽を聴くというより、その音楽から得られる自分の感情の変化を追体験するために聴くので、自分の記憶や体験と結びつかないクラシック音楽は、ただの美しい調べでしかないのです。


一般社団法人日本レコード協会が2016年3月に発表した「音楽メディアユーザー実態調査」の内容を参照すると、普段どんなジャンルの音楽を聴くかについて尋ねた結果(複数回答可)を世代別にまとめるとクラシック音楽を聴くと回答した人は、以下の通りです。(一般社団法人日本レコード協会 HP”http://www.riaj.or.jp/”より引用)

  • 60歳代:47.9%
  • 50歳代:29.0%
  • 40歳代;19.9%
  • 30歳代:20.8%
  • 20歳代社会人:12.5%
  • 大学生:8.3%
  • 高校生:15.5%
  • 中学生:17.7%
一般社団法人 日本レコード協会
CD・レコードの普及促進、著作権意識の啓蒙活動、ゴールドディスク大賞を実施する日本レコード協会(RIAJ)のオフィシャルサイト。CDやレコードの生産実績・売上実績の統計データ、音楽に関する調査・レポートなどを掲載。

40歳代から下は60歳代の半分以下、大学生に至っては1/5以下という状況で、言い方に語弊があるとは思いますが、日本ではクラシックは「老人の聴く音楽」になりつつあります。世界で最も聴かれる音楽といわれながら、あと20~30年もすれば、国民の20%以下の人しか聴かないマイナージャンルになる可能性がありそうです。

若者がクラシック音楽を聴かず、POPSやロックを聴くのは、そこにその世代の感情の起伏と共感しやすい何かがあるからだと思います。クラシック音楽はそういった若者の大きな感情の動きにフィットしないのだろうと思いますが、こうした面白い作品に結びついたものであれば話は別です。

クラシック音楽というのは、音楽としての調べの美しさはいうまでもなく、淘汰されて生き残った完成されたものですし、演奏家の技術も高いですから、何かのきっかけで若者の記憶に結びつけば、きっと好きになってくれると思うのです。

この「四月は君の嘘」という作品は、最終回は何度見ても泣けるという人が数多くいる作品ですが、私もいい作品だと思います。CDも買ってみようかなという気持ちにさせてくれます。そういった意味でもクラシックへ若者をいざなう入り口としての役割を果たしているのではないかと思います。

全体として

今年は視聴した作品としてはアニメの割合が多くなったのは、VODサービスの普及というか、私のシアタールームにおける活用の幅が広がったことが原因ですが、もう1つの要因として洋画が最近つまらないと感じていることがあると思います。

日本の漫画やアニメを原作とした映画がハリウッドなどでリメイクされる機会も昨今増えていますし、アメコミのリメイクもものすごく増えています。スパイダーマンやスーパーマンをはじめとするワンダーウーマンなどもそうですよね。

が、洋画のコンテンツの枯渇というのは結構深刻なのでしょうね。

Her-
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コメント

  1. daisi より:

    こんばんは。

    4KやUHDを主とすると、どうしても最近のハリウッド・メジャーが中心になるので、洋画に対してはそう感じられるんでしょうね。
    いまだにDVDしか出ない映画もありますけど、そういう地味な映画には良いものもあるのですが、そういうのはヨーロッパの映画であったり、アメリカ映画でもメジャーの製作じゃなかったりですからね。

    以前のような、低予算ゆえに細かい部分に力を入れられないのがハッキリ分かるようなビンボー臭い日本映画は少なくなりましたけど、公開前後にテレビに主演俳優が出まくるようなヒットを狙った映画では、特に企画と脚本の貧困さは進んでいるように思います。

    そんなこともあって、UB900を持っていながら、UHD-BDを買うことがなく、4K環境を早く整えたいという気持ちにもならないんです(^^;

    • Hermitage Hermitage より:

      daisiさん、コメントありがとうございます。
      4K環境を整えたので、自然と洋画は4Kを中心に見るようになって逝きますが、確かに対策ばかり目にしているので「飽きた」と感じるのかもしれません。
      邦画を見ていても「これ面白いな!」と思う作品は少ないですし、7月8月のように観ない時間を作る必要があったみたいです。
      4Kはきれいですよ!でも大事なのはソフトの中身ですよね。

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