2022/1/20不定期更新に変更します

ネットワークオーディオをネットワークへ接続してはいけない(5)通信のノイズ対策

ネットワークオーディオ

ネットワークアドレスの意味

ネットワークオーディオ ノイズ 電磁波 音が良い 音を悪くする スイッチングハブ 金属筐体 アナログ電源 LANケーブル STP 音質 キャップここで話をネットワークの話に戻しますが、IPアドレスにはそのアドレスのグループを示す「ネットワーク部」といわれる部分と、「ホスト部」、その2つを区切る「サブネットマスク」といわれる部分に分かれています。

住所でいえば、ネットワーク部はマンションの建物まで、ホスト部が部屋、101号室のようなものだと思ってもらえれば良いと思います。

ネットワーク部というのは同じグループに属している端末の範囲を示すアドレスで、「192.168.0.X/24」の「192.168.0」の部分になります。そしてホスト部は、そのグループに属しているホスト、つまりパソコンなどの端末のユニークな(個別の)アドレスを示していて、「X」の部分に相当します。192.168.0.1/24というアドレスを例にすると以下の図のようになります。

そして、そのネットワーク部ホスト部をどこで区切るかを決めているのがサブネットマスクという値で「/24」という数字がそれに相当します。

先に書いたとおり、コンピュータの世界は0と1で表現されるので、実際は我々が見慣れている10進数の世界ではなく2進数の世界です。

192.168.0.1というアドレスは実際には

11000000.10101000.00000000.00000001

という2進数で0と1の羅列として表現され、見やすくするために8桁ずつ区切って、合計32桁(IPv4の場合)で表記しています。ネットワーク部とホスト部を区切るサブネットマスク「/24」はこの24桁目をネットワーク部ホスト部の区切りとするという意味になります。

11000000.10101000.00000000.00000001

0と1の2つの数字が並ぶと見にくいので8桁ずつ区切って表記されますが、上記の一区切り、つまり8桁が表現できる数字は、10進数では0~255という数字になります。

サブネットマスクが「/24」となっている場合は、「192.168.0」というグループの0~255までの256個の数字がそのグループで使えるアドレス(256部屋)となりますが、「0」はネットワークアドレスという代表番号(管理人室)のような扱いになり部屋としては使えません。

また「255」はブロードキャストアドレスといわれる、ネットワーク部に所属するホスト全体への通信に使われるアドレス(掲示板とか共用設備のようなもの)として決まっているので、パソコンなどに割り当てることができるアドレスは「1~254」ということになり、254台の端末(パソコンなど)が接続できるということになります。そして、ブロードキャストパケットはこのブロードキャストアドレスを使って送信される仕組みになっています。

上記のネットワーク部に当たる部分をパソコンとネットワークオーディオ用に別のアドレスにし、余計なブロードキャストアドレスを使った通信などが流れてこないようにすることで、ノイズの低減を図ります。例えば以下のように。

パソコンで使うネットワーク:192.168.0.0/24

ネットワークオーディオで使うネットワーク:192.168.1.0/24

※利用するアドレスは家庭内LANでは、クラスCといわれるアドレスの範囲に決まっていて、「192.0.0.0~223.255.255.255」の範囲のものを利用することになっています。この範囲を超えて別のアドレス、例えばグローバルIPアドレスと同じ範囲を使った場合、インターネットとの通信ができなくなる恐れがあるので、使用範囲は守る必要があります。知識がなく良くわからない場合は、変更するのは「192.168.X.0/24」のXの部分だけ2や3に変更して使ってください。

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